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熱帯魚飼育における温度管理の重要さ

えふぴーのひとりごと

1週間ほど前からエサを食わなくなってしまったピラニアナッテリーさんは、どうやら残念な結果になってしまったようだ。
先日「飼育2周年」の報告をしたばかりだというのに、非常に残念な限りである。

UFOキャッチャーでゲットしたあの頃は、「朝起きたら死んでるんじゃないか」、「外出先から帰ってきたら腹を横にして浮いているんじゃなか」と、いつもそのことばかりを考えていた。
ところが予想に反し、ナッテリーさんは生きていた。
のみならず、朝は起きてくるのを待っていたかのように、外出時は主の帰宅を待っていたかのように、こちらに寄ってきて愛想を振りまいてくれた。

そんな生活が2年続いて、「生きているのが当たり前」になっていたのだ。

今回のころで痛感したのは、改めて言うまでもないことなのだが、「温度管理の重要さ」である。

こちらをご覧頂きたい。

温度計

GEX社のデジタル温度計である。
最高、最低、二つのピークも記録できる。

「今」は29℃かもしれないが、出掛けていた間は何度まで上がったのよ!?

という夏場の心配時も解消してくれるスグレモノである

市場価格で1000円弱。
さして高くもないが、「たかが水の温度を測る温度計」としては、決して安価とは言い難い。
しかしながら、「アルコール式の温度計は見にくい!」というただ一点だけを鑑みても、熱帯魚飼いの必須アイテムと言うことができるだろう。

では何故、2つの温度計の指針が異なるのか。

「29.8℃」を指しているのが、従前からナッテリーさんの水槽で使われていた温度計である。
使用して1年半ぐらいになるだろうか。

もともと、冬場26℃くらいを指していたものが、ここ最近暖かくなって「29.8℃」を指すようになっていた。
それで、「(今年も)水温が暖かくなってきたなぁ」と思い、それはナッテリーさんが体調不良になって以降も、「水温が高く保たれているから大丈夫」という変な自信になっていた。

温度計の異変に気付いたのは、昨日のことである。

安静のために、日中の蛍光灯照射を止めているというのに、相変わらず「29.8℃」を指す温度計
気温25℃そこそこ。

これといった熱源もないというのに、随分と高水温だなぁ。

そう思って、チビ3匹が入っている水槽の温度計を持ってくると、なんと値は、「26.0℃」を指して止まったのである。

なんのことはない温度計の故障。
30℃近くに保たれていたと思った水温は、なんのことはないただの26℃だったのである。
(そりゃそうだ、ナッテリーさんの水槽に入っているヒーターは温度固定式。よほどの故障でもなければ26℃以上に上がることなどないのである。)

こうなると居ても立っても居られない。

チビ3匹が入る水槽から、「温度調整式」のヒーターを引き抜き、慌ててナッテリーさんの水槽の温度を高くしようと試みる。

ここで教訓である。

熱帯魚水槽のヒーターは、たとえ必要がないと思われても、温度調整式のものにするべし。

一般的に広く売られている、「26℃内外で温度固定式のヒーター」は、安価で、サーモスタットも要らず、熱帯魚初心者には手の出しやすいアイテムである。
しかも、26℃程度に水温を保てば、「魚もとりあえずは死なない」というのも後押しする。

しかしながら、「体調不良」から症状をネット検索すると、まず必ずと言っていいほど書かれているのが「水温を28℃に」という文字。
温度調整式であればダイヤルを回すだけだろうが、温度固定式を使っているコチラとしては、たったそれだけのことがとても難しいのである。

温度については、それが原因でフラワーホーンの「半魚どん」も死に掛けたことがある。

あの時も、“病原の「繊毛虫」の活動限界は水温25℃まで”なんて書かれているというのに、「26℃の水温で、白点病に苦しめられるフラワーホーン」
今思えばあれは、「繊毛虫」が26℃まで活動していた、のではなく、「単なる水温計の誤差」だったのだろう。
水温系の指針を「28℃」にすることにより、忽ち元気になった「半魚どん」なのであった。

そんなワケで、急遽水温を28℃に。

と、水槽の隅で動かなかったナッテリーさんが、多少は泳ぎ回るようになる。
水温が上がって活性も上がったようなのである。

これで、明日には、・・・

と思った翌日、ナッテリーさんは、横になって浮いていた。_| ̄|○

まだ死んでいたワケではない。
呼吸はしている。

呼吸はしているが、・・・

虫の息である。
瀕死である。

どうやら、内臓を活性化することによって、「腹水症」の症状を悪化させてしまったようだ。_| ̄|○

辛うじて真っ直ぐになって居てくれるうちはいいが、こうなってしまうと、・・・

それで、この残念な結果である。

ま、「腹水症」の原因を考えてみれば、もともとこの個体は「UFOキャッチャーで取ってきた個体」であって、手元に届くまでの素性も、管理履歴も分からないものである。
なので、この稚魚の間の雑な管理が祟って、「内臓にもともと疾患を抱える個体」だったのかも知れない。
また、「先天的な疾患」も否定できない。

また、たった半年しか飼育期間の違わない「チビ3匹」から比べても、明らかに大きなその体は“食わせすぎ”の部分も否定できない。
なにせ、ズブのシロウトが豚挽肉やらマグロの刺身、果ては「冷凍わかさぎ」に至るまで、栄養バランスなど考えずに“吐くまで”食わせていたのである。
そしてその粗悪なエサのお陰で、たびたび病気にもなっていた。

それに加えて水温。

稚魚の頃はヒーターも入れられず、20℃の水温で飼われていた時期もあった。
ヒーターが入って以降もそれは温度固定式のものであり、水温が28℃を超えるのは夏場のほんの一時期だけ。
それ以外はほとんどが、26℃で飼育されてきたのである。

これでは内臓の疾患を発症したとしても、なんら不思議ではないのである。
(今見返すと、腹が膨れていないのは飼育6ヶ月ぐらいまで。以降は「腹の膨らみ」について、ほぼ毎回話題に出るほどであった。)

あの環境に、あの飼育法で、それでも彼は、死ななかった。

のみならず、よく食べよく馴れ、まさに「まるで子犬」のような愛嬌を振りまいてくれたのである。

“彼”と過ごした2年間によって、ワタシはいろいろなことを学ぶことができた。
確かに、最初は水槽すら買うのを憚ったドケチが、ついに90センチ水槽を2本も所有するまでになったが、費やしたお金以上のものを、“彼”からは教えられたような気がする。

本当であればこの後“彼”を解剖して、その死因について検証したいところであるが、ちょっとそれはできそうにない。
また、まだ“彼”が元気だった頃、「死んだら冷凍して永久保存する」と常々口にしていたが、それも今となってはどうしたものかと考えている。

「いきもの」は必ず死ぬ。

ペットを飼う時にもそれは必ず念頭に置かねばならないことだし、置いていたつもりである。
しかしながら、稚魚から2年も飼い込んだ“友”を失ったショックというのは、やはりつらいものである。

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