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人生を返せ、か。

えふぴーのひとりごと

冤罪.JPG世紀の冤罪事件となった、足利事件のことを考えていた。

国家権力からあらぬ疑いを掛けられ、ある日突然連れて行かれる。
「何かの間違いだ。」
軟禁され、連日の取り調べに絶えながらそう思っているトコロへ、「DNAが一致した」と追い込みが掛けられる。

「もしかしたら忘れてしまっているだけで、実は自分が犯人かも。」
そんな心理状態での自白が採用され、あろうことか最高裁まで有罪が確定してしまう。

もし自分がそういう状況に置かれたら、それでも「やっていない」と言い続けることが出来るだろうか。
弁護士までもが、罪を認めての情状酌量を薦めてきた時に、「していないこと」の証明など、果たして出来るだろうか。
真面目に懲役をこなして、早めの仮釈放を目指した方が、得策と考える。

そう思うと、「明日は我が身」という気がしてきて、少し怖いカンジがする。

そんなコトを考えていた折も折、他愛もない世間話は話題が足利事件に。
意外だったのは、「DNAでは(今回はたまたま)そういう結果(不一致)になったが、(でも結局は)アイツがやってんだろう?」が大方の意見であるというコト。

「何にも無いトコロから、栃木県警だっていきなり逮捕なんかしないさ。」
「元来そういう性癖があるオトコで、たまたま栃木のイナカの警察だから証拠不十分でこんなコトになったけど、東京や大阪の警察ならキッチリ証拠集めて、今回みたいなヘマはやらないよ。」
「だいたい、ヤローでなければ誰がやったというのさ。」

このあたり、どう受け止めればいいだろうか。
大都市の警察は、一度コレと睨んだら証拠をデッチ上げてでも犯罪者を作り出す、とでもいうのだろうか。
容疑者の犯行否認など、所詮アテにならないとでもいうのだろうか。

実際、被害者は確かに死体で発見されている。
年月の経過の中で、事件は時効となっている。

なら、被害者は殺され損なのか。

そんなハナシにならなくもない。

釈放された今でも犯人として見ている、当事者ではない第三者の目の怖さだ。

放言暴言好き放題な世間話は、
「なんだかんだ言って、パチンコ屋に子供連れて行ってそのへんで遊ばしてるような、親にも問題がある」
という至極常識的な結論で締め括られた。
この事件の核心について、鋭いトコロを突いていると思う。

例えば、今オレが何らかの容疑で捕まって、60になってから「間違いでした」と放されたとする。
「国家賠償請求できますよ!」
なんて弁護士がいきり立ったトコロで、その数千万のカネにどれほどの意味があるだろうか。
シャバに居れば、できたコト。
あんなコトこんなコト。
あれこれ思い起こす余生なんて、まっぴら御免である。

今日も冤罪の憂き目に遭わないように、「両手は吊り革」の日々は続く。

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えふぴーのひとりごと

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